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合格後の変化
・合格を目指したことでスキルアップする
・聞こえない方から信頼される
・手話通訳士協会の研修が受講できる
・手話講習会の講師の道が開かれる
・手話通訳士以上のみが派遣される現場がある
「手話学習、手話通訳士、何が変わる?」これについて考える時、
手話通訳士としてのスキルがどのように人生や社会に影響を与えるのか、
気になりませんか?
手話通訳士になると何が変わるのか、その魅力とは何でしょうか。
言葉には限界がありますが、手話を用いることでその限界を超え、
新たなコミュニケーションの扉を開くことができます。
手話通訳士としての活動は、
聴覚障がい者やコミュニケーションに支障を抱える人々の支援につながります。
このブログでは、手話学習という歩みから
手話通訳士としてのステップへの変化に焦点を当て、
その価値や重要性について探求していきたいと思います。
手話通訳士としての道を歩むことが、
あなたの人生や周囲の人々にどのような意味を持つのか、
その一端を覗いてみましょう。
手話通訳士です。
手話通訳者として20年ほど活動しています。
スポーツの指導歴が長く、数千人に指導してきました(ろう者含む)。
スポーツと医療の手話通訳経験が豊富です。
手話通訳を仕事にしています。研修や試験対策の講師もやっています。
手話を覚えたい方、勉強中の方、手話通訳者、みなさんへの、
手話に関する「活字でわかりやすいアドバイス」
を投稿しています。
手話通訳士ってどんな資格?
手話通訳者全国統一試験と、手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)、
この二つの試験のどちらかに合格した者は、「手話通訳者」と言います。
上記の試験に合格していないが、
手話通訳活動を行っている者を「手話奉仕員」と言います。
政見放送は研修を受けた手話通訳士が担うよう、
定められています。
では、手話奉仕員は活動の制限があるのかというと、
それは各自治体や各団体によってルールがあると思います。
電話リレーサービスのオペレーターは、
手話通訳者だけでなく、事業所によっては、
手話奉仕員も雇用するところもあるようです。
手話通訳士とは
全国的には、手話通訳士は「最終目標」と言えるでしょう。
手話通訳士試験は例年の合格率が10~20%です。
1発合格の人もいますが、10回以上不合格の人も珍しくない、
難関です。
それだけに、
手話通訳士になるという選択は、
自分自身や周囲の人々への影響が大きいものです。
手話の学習から通訳士としてのスキルを磨くまで、
様々な変化や挑戦が訪れます。
それらを通して、新たな視点や洞察力を培うことで、
自己成長やコミュニケーション能力の向上に繋がるでしょう。
実際に起こること
手話通訳士試験は合否が知らされるだけなので、
不合格だった場合、
どの科目を落としたのかわかりません。
合格通知が届くと、
当然、とてもうれしいのですが、
どの程度の点数が取れたのかわからないので、
モヤモヤします。
手話通訳士になると何が変わるか
立ち位置に変化
ネットで検索するとおおむねこのような文章が出てきます。
「手話通訳士は、社会福祉法人聴力障害者情報文化センターが実施する
手話通訳技能認定試験に合格し、
社会福祉法人聴力障害者情報文化センターに登録することで、
名乗ることができる名称独占の資格。
手話通訳士を名乗れるのは、
試験合格と情文センターに登録したものだけです」
ただし、手話通訳士以外でも
手話通訳をすることはできます。
では、資格取得後は何が変わるのでしょうか
・合格を目指したことでスキルアップする
・聞こえない方から信頼される
・手話通訳士協会の研修が受講できる
・手話講習会の講師の道が開かれる
と言ったところでしょうか
また、場所によっては
手話通訳士以上が派遣される現場があります。
特に大きいのが気持ちの変化
私自身がそうでした。
「手話通訳士になった以上は、できませんとは言えない」
そう思ってプレッシャーを感じていました。
周りからも期待されるし、
弱音は吐けないと思いました。
今後は後輩の目標になるべく、
精進しよう。
先輩たちについていこうと頑張ってきました。
そんな気持ちの変化の中で、
もし、「見栄を張る」心が芽生えたら、
それは良くありません。
できなかったことは素直に認めて、
できるように努力する。
それが唯一の解決方法です。
他人に対して自分の至らなさを、
どうしても認めたくない場合は、
口では否定しても仕方ないと私は思います。
そんなときでも心の中では素直に認めること。
人には見せない努力で、
スキルアップするのです。
その素直さは、とても大切です。
学習、研修環境が変わる
試験合格以前と同じ学習、研修でも、
合格後は、「模範」「参考例」と言ったような、
自覚と見られ方になっていきます。
ずいぶん前の話ですが、
私が総務省で政見放送の研修を受けたとき、
総評で、
「あなたたちは本当に手話通訳士なのか?」
と言われたことがあります。
政見放送の情報保障を担うには、
私たちの技術があまりにも稚拙だと思ったのでしょう。
大きなショックでした。
でも、それから努力したことはよかったです。
手話通訳士を対象にした研修がいくつもあります。
いまだに楽にこなせることはありませんが、
思い切って参加してみてください。
あとがき
手話通訳士になって経験を積んでいくと、
とんでもなく難しいと思う依頼や、
大きなプレッシャーを背負う依頼があります。
日本全国どのコーディネーターも、
「あなたができると思っているから依頼したのだ」
というでしょう。
最初は「できませんとは言えない」と思ったことは、
いまは「できませんとは言わない」に変わりました。
難しい依頼が来たら最大限の努力をして、
「絶対やってみせる」と呪文を唱えます。
そこそこ経験を積んできたので、
周りから指摘を受けることが少なくなってきたのですが、
言ってくださる先輩に対しては心から感謝をして、
素直に受け止めて吸収するようにしています。
ほとんどの道府県では
手話通訳士以上の資格はありませんが、
中にはそれ以上の技術を要するところもあります。
手話通訳士に合格して、
初めて受験できる試験というのもあります。
きりがないほど勉強しても、
まだまだだと思うのが実際のところです。
手話通訳というものは、
「どれくらいできるか」よりも、
「どれくらいできないか」を自覚することが、
大切だろうというのが持論です。
何ができないか自覚するから、
どうすればいいかを考えるのです。
思い込みほど怖いものはありません。
自分はできると思ったときから、
努力する気持ちを忘れてしまうのだと思います。
普段は謙虚に。
現場では思いっきりやる。
私のモットーです。