
「できない」と感じた瞬間、心がブレーキを踏むのはなぜ?
手話の学習や通訳の練習中、「あれ、自分には難しいかも…」と感じたことはありませんか?
そんな“できないかも…”という不安を感じた瞬間に、私たちの心は知らず知らずのうちにブレーキを踏んでしまいます。
この心理には、いくつかの代表的な「負のバイアス(思い込みのクセ)」が潜んでいます。
これらのバイアスは、あなたの能力の限界ではありません。ただの「心のレンズのクセ」です。正しく理解して、前向きに乗り越えていきましょう!
あなたを諦めさせる5つの「負のバイアス」の正体
手話通訳の研修や学習の現場でもよく見られる、あなたの成長を妨げる主なバイアスを整理します。
1. 固定的知能観(Fixed Mindset)
「私は生まれつき語彙が苦手だから…」
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正体: 自分の能力は生まれつき決まっていて、努力しても変わらないという思い込み。
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影響: 挑戦よりも失敗回避を優先し、「苦手な分野」から逃げるクセがつきます。
2. 学習性無力感(Learned Helplessness)
「どうせやってもまた失敗するだろう」
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正体: 過去に失敗経験が積み重なることで、「何をしても無駄だ」と思い込んでしまう状態。
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影響: 通訳の聞き取りで一度つまずくと、似た課題を前にしただけで挑戦意欲を失ってしまいます。
3. ネガティビティ・バイアス
「成功したことより、失敗したことばかりが気になる」
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正体: 人の脳は「危険」「失敗」「欠点」といったネガティブな情報に強く注意を向ける仕組みがあること。
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影響: 成功体験より失敗が大きく記憶に残り、「できないかも」という予測が過剰に膨らみます。
4. 確証バイアス
「やっぱり私は読み取りが苦手なんだ」
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正体: 自分が“できない”と思っている考えを裏付ける情報ばかりを探してしまうクセ。
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影響: 読み取りの練習で、できた部分よりできなかった部分だけに注目し、ネガティブな思い込みを強化してしまいます。
5. 自己効力感の低下
「自分にはできる」という自信が弱まっている状態
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正体: 能力そのものが低いのではなく、「自分ならできる」という心理的なスタミナが弱っている状態。
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回復法: これはトレーニングで少しずつ成功体験を積み上げれば、確実に回復します!
バイアスに飲み込まれない!心のレンズを調整する4つの実践方法
これらのバイアスは、私たちが意識的に行動を変えることで弱めることができます。今日からできる具体的な対策を始めましょう。
1. 1ステップ方式で「できた」を増やす
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実践: 大きな目標を細かく分け、達成しやすい段階にする。
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例: いきなり5分の通訳練習ではなく、15秒 30秒1分と、段階を踏む。小さな成功を意図的に作り出すことで、自己効力感を高めます。
2. 📝 言語化して思い込みを切り離す
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実践: 「本当に“できない”のか?」「ただ不安なだけでは?」と、自分のネガティブな感情を書き出してみる。
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効果: 可視化することで、バイアスが**“根拠のない思い込みの影”**であることに気づきやすくなります。
3. 小さな成功のコレクションをつくる
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実践: その日の練習の終わりに、「うまくできた点」を3つ(単語一つでもOK)書き出す。
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効果: 意図的に成功体験を拾うことで、ネガティビティ・バイアスに対抗し、心のスタミナを回復させます。
4. 支援環境を頼る
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実践: 研修、講座、仲間との練習など、外部のフィードバックが得られる環境に身を置く。
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効果: ひとりで判断せず、客観的な評価を得ることは、バイアスを軽減する最も強力な材料です。あきらめグセから脱出する近道になります。
最後に、あなたへひとこと励ましを
「できない」と思う瞬間ほど、実はあなたの可能性はすぐそばに転がっています。
バイアスは、あなたの能力の限界ではありません。
それはただの“心のレンズのクセ”です。レンズを少し調整すれば、景色はちゃんと変わり、手話の世界はさらに広がります。
自分を信じて、一歩ずつ進んでいきましょう!
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