手話通訳士

手話通訳士の専門性②「対人援助」と「情報保障」に向き合う

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手話通訳士の専門性を探る本記事では、「対人援助」と「情報保障」に焦点を当ててみます。

手話通訳士が行う対人援助は、コミュニケーションを円滑にし、
聴覚障がいを持つ人々が日常生活や重要なイベントで十分なサポートを受けられるようにします。

また、情報保障は、情報へのアクセスを促進し、
社会参加を支援します。手話通訳士が果たす役割は非常に重要であり、

その専門性はますます求められています

手話通訳士になるためには、あらゆる面での専門知識やスキルが必要です。

その重要性や試験合格後の準備、
さらなるステップに向けた考え方などについても触れていきます。

手話通訳の世界に興味がある方や将来手話通訳士を目指す方にとって、
参考になる情報を提供していきます。

意識してみよう「対人援助」と「情報保障」

「手話通訳士の専門性①」では、
分野ごとのエキスパートという意味での専門性を
お話ししました。

今回は手話通訳それ自体の専門性を考えます。

手話通訳士の専門性「対人援助」と「情報保障」について掘り下げてみましょう。

手話通訳者はコミュニケーションの綱領として、
聴覚障害者とのコミュニケーションを介入し、
公平性や中立性を保ちながら対人援助を行う必要があります。

保障制度の構築が求められる中、
手話通訳者は倫理的な考え方や情報提供によって情報保障を行います。

手話通訳者の役割は多岐にわたり、
行われるべき介入や研究の重要性が高まっています。

・手話通訳は何をする専門家なのか
・必要な知識

手話に限ったことではないでしょうが。
通訳には「対人援助」と「情報保障」があります。

広義に言えばすべて対人援助と言えます。

言葉は、一人では成立しません。

届ける相手があってこその
「言葉」であり「コミュニケーション」であり「通訳」なのです。

手話通訳は聴こえない方と聞こえる方の
やり取りをつなぐ「対人援助」
聞こえない人の知りたい情報を届ける
「情報保障」があります

話しが逸れますが、国同士の首相会談は
それぞれに自国の通訳者がいますね。

なぜでしょうか?

自国の利益のためには、
第3者の通訳者に任せられないからです。

仮に第3者の(どちらの国にも属さない)
通訳者が担当する場合なら、
片方の国だけを忖度はしないでしょう。

日本の聴覚障害者の歩みをふりかえると、
社会的に認知されておらず、
少数派であり、差別を受けてきました。

それが解消されいないのが現状です。

聞こえる(大多数)人たちの社会の中で、
聞こえない(少数)人たちは、
理解の無さと圧力を受けて暮らしています。

ですから、手話通訳者は、
「対等な立場ではないコミュニケーション」
を取り持つことがほとんどです。

間違っても、
聞こえる側に同調して、
聞こえない人に圧力をかけるような真似をしてはいけないのです。

つまり、手話通訳は
聞こえない方が置かれた社会的背景を理解したうえで
円滑なコミュニケーションを取り持つ仕事だといえます。

手話通訳者はそのための技術習得だけでなく
福祉行政の歴史や現状
第1言語のスキルアップ
聴覚障害者団体の動向を知ることなど
「不必要なものは無い」学習が求められます

なによりも「優しい気持ち」が必須です。

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手話通訳者の日々と学び

あとがき

手話通訳士は手話コミュニティや医療現場、教室など様々な場面で活躍し、
対人援助と情報保障が求められます。

彼らは聴覚障害者の権利を守り、質問に対応したり、
情報の交換を行ったりすることが重要です。

そのため、手話通訳者は常に一定のバランスを保ちながらコミュニケーションを行い、
コミュニティ全体の発展に貢献
しています。

手話通訳者の専門性は、社会的な役割を果たす中で求められており、
継続的な研鑽が欠かせませ
ん。

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