手話、独学 手話の試験対策

手話、独学、試験の準備③聞き取り、ポイントを押さえて合格しよう!

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・得意なジャンル苦手なジャンルがあることを自覚する
・自分の癖を自覚して、欠点をなくす
・録画して見直す、他人の評価を受ける

私は手話関係の試験を十数回受験しました。

経験を積むごとに対策は出来てきましたが、
手話歴の初めのころは「ただ夢中に」やっていました。

そのころから試験の評価につながるポイントを知っていれば、
その後の成長も変わったものになったでしょう。

手話を学ぶことは多くの挑戦を伴いますが、
特に試験対策や聞き取り試験の部分は多くの学習者にとって難関となることが多いです。

手話の試験の準備はただ単に覚えるだけではなく、多角的なアプローチが求められるため、
効果的な学習方法を知ることが成功への鍵となります。

このブログでは、手話学習と試験対策に焦点を当て、皆さんが試験に臨む際の不安を解消し、
自信を持って臨めるよう支援する内容を提供しています。

手話の試験の準備シリーズ③の今回は、特に聞き取り試験の対策について深堀りしていき、
実際の試験で役立つテクニックや心構えを紹介します。

 

いおり
いおり
荒川いおりプロフィール

手話通訳士です。
手話通訳者として20年ほど活動しています。
スポーツの指導歴が長く、数千人に指導してきました(ろう者含む)。
スポーツと医療の手話通訳経験が豊富です。
手話通訳を仕事にしています。研修や試験対策の講師もやっています。
手話を覚えたい方、勉強中の方、手話通訳者、みなさんへの、
手話に関する「活字でわかりやすいアドバイス」
を投稿しています。

 

聞き取り試験の準備

・得意なジャンル苦手なジャンルを自覚する
・欠点をなくす
・録画して見直す、評価を受ける

テーマをジャンル分け

試験を提供する側は、
受験者の技術を点数化して合否の判断材料にします。

・話の流れをつかんでいるか。
・単語や数字を間違えていないか。
・指差し(代名詞化)、主語の明確化などの技術を活用しているか。

おおむね、このようなポイントを、
文章にまんべんなく取り入れています。

テーマによっては、
・単語や数字などの情報がメインのもの
例えば
「2023年度の障害者雇用率は2020年度と比較して●、●パーセント増加し、
聴覚障害者の占める割合は●、●パーセントで、横ばいの状態です」
のようなもの。

・映像的で感情的なもの
例えば
「ろう学校の小学部は母に連れられて寄宿舎へ行き、黙って母が帰ってしまった
寂しさから始まりました。お部屋には3人の先輩がいて、
優しくしてくれたおかげで、だんだん楽しくなりました」
のようなもの。

人にはたいてい、得意不得意があります。

数字や名詞が多い内容は苦手とか。

心情を表す内容は苦手とか。

短所を克服するのか、
長所を伸ばすのか、
目的を意識して練習しましょう。

過去に講習会等で使った聞き取りの文章は保存しておいて、
自分で録音して利用しましょう。

私はスマホにたくさん録音してあって、
長年練習に使っています。

この1本は自分の現在地を知る目安というのがあって、
何百回と繰り返しやってみると、
できる工夫が変わっていくのがわかります。


自分の癖を自覚

ジャンル以外にも人それぞれ欠点につながる癖はあります。
・いつも手話が小さい(大きい)
・手話の表現が雑
・指文字が苦手
・いつも顔が下向き(上向き)
・文章の区切りがわかりにくい
などです。

手話の大きさは、普段から意識しないと変わりません。

手を動かし始めて途中から変えることも難しい。

手話の大きさは両肘の距離で決まります。

それを事前に意識するようになれば、
・試験やステージ上
・オンライン画面
・ワイプの中
自由に調整できるようになります。

時間と気持ちに余裕があるうちに直しておきましょう

評価を受けるのはしんどいけれど

評価を自分自身でやっているだけでは、
チェックポイントに限界があります。

人はどうしても、自分に甘くなりがちです。

他人の評価を受けましょう。

コミュニケーションは、
相手がどのように受け止めるか、
相手がわかりやすいかどうかが最大の目的です。

他人から見たあなたの手話はどのように評価されるか。

良いところも、わかりにくいところもあるはずです。

自分では気が付かない部分を指摘してもらうことは、
とても大切で、避けては通れない事です。

指摘されたことに納得して、
素直に従ってみましょう。

試験の6か月前のアドバイス、
3か月前、
直前、
それぞれアドバイスは違うはずです。

適切な指導や助言をしてくれる人に頼りましょう。

厳しいだけの人や、
今後どのような練習をすればよいか助言をしてくれない人は、
なるべく避けた方が無難でしょう。

録画してチェック

練習中、すべて録画する必要はないと思います。

それでも定期的に自分の聞き取り表現を録画することは、
必要になります。

どのようなタイミングで録画するのか、
私のお勧めは、
・初聞きでやった時。
・その後何度も練習した後。
・アドバイスを受けた後。

毎日チェックすればいいのかもしれませんが、
チェックに時間を要すると、肝心の練習時間が減ります。

本番が迫ってきたら、
今から間に合うことに絞って取り組みましょう。

いっそのこと、
これならできると思う教材を使って、
自分をほめてみるのもいいと思います。

私は、試験対策として練習している間はずっと、
三脚にビデオカメラを取り付けて、
それを見つめてやっていました。

録画しなくても、あの冷たい機械のレンズを見つめて、
それになれることも必要と思って。

慣れない人はカメラを見つめると緊張します。

録画される経験の少ない人は、
再生してみると「目が泳いでいる」ものです。

審査する人が、「私を見ている」
そう思えるような表現を心がけて練習します。

カメラをずっと見つめるんですか?

カメラをずっと見つめて表現すればいいのか?

その答えはろう者の手話にあります。

普段練習に使っているDVDを見てください。

目の前のあなたに語っているときもあれば、
情景を思い描いて目線が変わるときもありませんか?

説明しているときはあなたを見て、
役になりきっているときは情景に入っています。

全く同じで、
使い分けることを意識します。

例えば、
「遠くで誰かが手を振っている」(遠くを見る)
「お母さんと気付く」(目が輝いている)

こういう時は、あなたを見ているわけではないのです。

「そのとき、私はうれしくて、泣いてしまったことを覚えています」

あなたに対して説明しているときは正面を見ているはずです。

そこをイメージできると表現力が身についてきます。

 

あとがき

練習していく中で、
読み取りと聞き取りが、
「どちらもつながっているな」と感じ始めると、ぐんぐん上達します。

直前の練習は自信を持てる練習だけをやってください。

胸を張って試験にのぞみましょう。

録画した映像を見ることがしんどい人は、
常に三脚にビデオカメラを設置して、
その前で練習する。

それが出来なければぬいぐるみや人形、写真でもいいので、
その目を見ながら練習してください。

今話どこを見るべきかということに慣れていきましょう。



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