
手話学習の世界は、なぜこんなに「ハウツー本」がないのか?
長らく手話学習の道を歩んできた皆さん、そして通訳者を目指す皆さん、こんにちは。
さて、このたび、私の次の本となる「手話の聞き取り表現力を伸ばす方法」に関する書籍の出版準備を進めています。
しかし、そもそも皆さんは日々の学習の中で、こう感じたことはありませんか?
「文法の本は素晴らしいものがある。手話言語学の知見も豊富だ。でも、具体的にどうやって単語を覚えたらいい? どうすれば聞き取りの力を上げられる? どんな教材が効果的なの?」
そう、この我々のいる「手話学習の世界」は、驚くほど「ハウツー本」が不足しているのです。誰もが知りたい、「どうすれば上達できるのか」という実践的な情報が、なぜかほとんど提供されていません。
「できる」の次に来る壁:「できることを言える」能力
なぜ、この実践的な情報が少ないのでしょうか? 素晴らしい文法書や言語学の本を世に出す能力のある人たちはいるのに、です。
私はその理由を、「できることを伝える能力がない」からだと考えています。
手話学習者、手話通訳者として経験を積み、「できる」ようになったところで、多くの人は上達の歩みを止めてしまいます。
【上達のステップ】
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「できる」:技術・スキルを習得する
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「できることを言える」:習得したプロセスを言語化し、他者に伝える
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「できることに工夫を加える」:自分のスキルや教え方を、時代や相手に合わせて進化させる
多くの人は、ステップ1の「できる」で止まってしまう。
自分の「できる」ようになったプロセスを振り返り、言語化し、他者に伝わるように整理する努力、すなわちステップ2の「伝える努力」をする気持ちが、残念ながら上級者になるほど希薄になってしまうのです。
あなたが経験したであろう、あの「授業」の風景
皆さんが教わってきた手話講師を思い出してみてください。
「DVDの映像で読み取りしましょう。Aさんやってみて」
こんなやりとりが、少なからずあったのではないでしょうか?
Aさんは、どうしてそこが読めなかったのか、具体的な原因と、どんな練習をすれば克服できるのかを知りたかったはずです。
Bさんは、どこが良かったのか、もっと良くなるための次のステップ、具体的なアドバイスが欲しかったはずです。
しかし、それらを教えてはくれない。
それは講師たちがステップ2とステップ3の能力を意識的に伸ばしてこなかったからかもしれません。
みんなが知りたかったことを、本にする
だからこそ、私は、皆さんがずっと知りたかった実践的な情報を、体系的に整理し、形にしたいと思っています。
そのために、まずは「基本のキ」として、効率よく学ぶための「勉強のやり方の本」を最初に出さざるを得ませんでした。
手話学習の土台となる「学習方法論」を確立する必要があったからです。
そして、次はいよいよ実践的な本、「手話の聞き取り表現力を伸ばす方法」です。
疑うことから、上達は始まる
もちろん、そう言っている私を、あなたは疑ってほしい。
「本当に役に立つのか?」「既知の情報ばかりではないのか?それとも、未知の新しい発見があるのか?」
疑う以上は、ぜひ私の本を読んでほしい。
そして、その目で確かめてください。
繰り返します。
知っていること、できることは、言語化する能力(ステップ2)があって、初めて他人に伝わるのです。
この本が、手話学習者と手話通訳者の皆さんの上達の道を照らす、具体的な「ハウツー」の光となることを願いながら、作業を進めます。
📝編集後記
あなたの学習経験を振り返って、疑問に感じていたことや、「できることを言える」上級者と出会った経験を、ぜひコメント欄で教えてください。次の本の執筆の参考にさせていただきます。
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