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手話通訳士試験、実技対策、なぜ成果に結びつかないかを考える

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手話通訳士試験や統一試験。

独学で勉強している人、

講習会や講座に通っている人。

指導、アドバイスをする人。

みなさん一所懸命です。

それぞれの努力は、実力アップとして確実に身についています。

試験の合否については、皆が合格には至っていません。

みなさん努力しているのに、結果が異なるのはなぜでしょう?

単純に「もっと頑張ろう」ではなく、

同じ1日、同じ1か月で、工夫の余地があるのではないか?

同じ時間数で、さらに効果的な方法があるのではないか?

そんなことを考えてみました。

私自身の受験経験と指導経験などから仮定してみます。



独学で手話の試験勉強をしている人

独学中心で勉強している人は、

勉強時間を自由に設定できるメリットがある反面、

モチベーションを保つのが難しい。

他人の評価やアドバイスを受けられないなどの難点がありますね。

独学者の工夫の余地

  • 教材を選ぶ・・・なかなか評価を受けられない独学者の場合、
    読みとりの映像は参考文がついているDVDが適しているでしょう。
    参考ではありますが、わからなかった、読めなかった部分を、
    参考文を頼りに理解することができます。
    統一試験は過去問題が販売されています。
    通訳士試験は社会福祉法人聴力障害者情報文化センター
    過去問題を公表しているので活用するといいでしょう。
  • 読み取り練習は録音する・・・すべての練習を録音しなくていいのですが、
    初見の時と、あと数回、録音して自己評価します。
    日本語として成立しているか、音量、発音は聴きやすいかなど。
    また、録音しないときでも必ず声を出して練習しましょう。
  • 聞き取り練習は録画する・・・これも同じく初聞きと、あと数回録画します。
    録画されるというのも慣れない人は緊張するもの。
    慣れておくことは必要です。
    録画した自分を自己評価します。手話の表出は正確で見やすいか。
    表出を見ている人を仮定して、目線を合わせているか。
    大勢が見ている仮定と対面ではイメージが変わります。

独学者の注意点

独学は、ほめてもらえないし、アドバイスをもらえません。

そのぶん、自画自賛しましょう。

頑張っている自分をほめることも大切です。

妥協しないで研究しましょう。

独学は「できること」「やりやすいこと」を選びがちです。

誰でも苦手なことはやりたくないです。

でも、やらきゃならない。

割合としては少なくても、にがて克服は取り組みましょう。



講習会、講座受講者の手話の勉強

試験対策講座は、ずばり専門の勉強をするわけです。

手話講習会は試験対策ではないのですが、

きちんと習得すれば結果に結びつきます。

受講者の工夫の余地

  • 受講後の復習をする・・・必要不可欠です。かならず復習しましょう。
    これを欠く人が多いのはもったいない。
    教わったことは次の講習までに習得する。
    わからない、できないことは講師に質問します。
    質問できるということは「考えた証」です。
    欲を言えば予習もしましょう。
    この6行を指導者が読んだら「いいね」をくれると思います。
    (その機能はありませんが)
  • メモを取る・・・講師が「すごく役に立つヒント」をくれることがあります。
    メモしましょう。
  • 想像する・・・「今日教わったことって、コレにも使えるんじゃないか?」
    「ああ、この手話、別の映像でも見た!」など。
    応用することを考えましょう。
  • 情報交換する・・・クラスメイトといろいろな情報交換しましょう。
    手話に触れる、手話を目にするようなイベントに行ってみましょう。
    ただし、思い込みで語ってくる情報は取捨選択します。

受講者の注意点

一般的な手話講習会は年間40回です。

まだまだあるとか、1回休みとか。

気を抜かないでください。

試験対策講座などは有料です。

しっかり学んで「学びの取れ高」を確保します。

講師を独り占めする勢いで質問しましょう。

両者に共通する工夫と注意点

両者とも、目指すものは同じです。

当然共通する工夫と注意点があります。

無理を回避して頑張ろう

  • 1日の時間配分・・・毎日暇な人はいません。
    毎日1時間、勉強時間を確保するのは難しいですね。
    でも、隙間時間を見直しましょう。
    5分10分の隙間時間に勉強して、合算で確保します。
    一番障壁になるのがスマホです。
    必要がなければスマホは開かない。
    パソコンの電源を入れない。
  • アウトプット重視・・・見る、聞くだけのインプットではなく、
    声に出す、手を動かすアウトプット重視で勉強します。
    特にシャドーイングは効果的です。
    映像の手話に追いつけない場合はスロー再生でシャドーイングします。
    わからない単語はシャドーイングできないものです。
    つまずいたところは参考文で確認しましょう。
  • 教材をコロコロ変えない・・・教材は納得できる仕上がりになるまで、
    何度も練習しましょう。しばらく後でやり直してもいいです。
    うまくできないまま新しい教材を始める。その繰り返しは、
    大きな効果は望めません。
  • イベント的な勉強をしない・・・「よーし今夜はやるぞ!」と盛り上がって、
    テンションを使い切ってしまって持続しないのは良くないです。
    淡々と、コツコツとやるのが上達のコツです。

焦らないでコツコツやりましょう。



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