
花が咲かない時間に、あなたは何をしていますか
――手話の学びと「根を張る」ということ
人生と同じように、手話の学びにも「花が咲く時」と「根を張る時」があります。
検定に合格した。
通訳の依頼が増えた。
表現が評価された。
そうした“花が咲いた瞬間”は、誰の目にも分かりやすく、達成感も大きいものです。
でも、その華やかな場面ばかりを追いかけていると、ふと立ち止まってしまう時があります。
「最近、伸びている気がしない」
「通訳しても、手応えがない」
「努力しているつもりなのに、結果が見えない」
そんな時期を経験したことがない人は、きっと少ないでしょう。
花が咲かない=失敗、ではない
花が咲かない時間は、無駄な時間なのでしょうか。
いいえ、むしろその逆です。
花が咲いていない時、人は土の下で“根を張っている”のです。
地上からは見えません。
誰かに褒められることもありません。
成果として数字に表れることも少ない。
けれど、この時期にどれだけ根を張れたかで、
のちに咲く花の大きさも、強さも、まったく変わってきます。
手話の世界でいう「根を張る時間」とは
手話学習や手話通訳の世界で、「根を張る時間」とは何でしょうか。
それは、とても地味で、正直あまりワクワクしない作業です。
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基本練習のやり直し
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以前やった練習課題のおさらい
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単語の意味・用法の確認
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非利き手の動きや空間の使い方を丁寧に整えること
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表情や視線のクセに気づき、修正すること
新しい表現を覚えることより、
派手なスキルを身につけることより、
ずっと目立たない作業です。
でも、この「目立たなさ」こそが、根を張る時間の特徴なのです。
なぜ基本に戻るのは、こんなにしんどいのか
基本練習に戻ると、時々こう感じることがあります。
「もう分かっているはずなのに」
「今さらこれをやる意味があるの?」
それは、成長している証拠でもあります。
理解が浅い時は、基本の難しさにすら気づきません。
少し見えるようになってきたからこそ、
自分の未熟さや曖昧さが、はっきり見えてしまうのです。
この段階で多くの人が、
「もっと別のことをやらなきゃ」と焦ります。
でも実は、
見えてしまった“ズレ”を修正することこそが、次の成長への扉なのです。
「見る人が見れば、わかる」光
不思議なことに、
コツコツと根を張ってきた人には、ある共通点があります。
それは、
派手ではないのに、なぜか目を引くということ。
通訳現場でも、学習の場でも、
「この人、安定しているな」
「安心して見ていられるな」
そう感じさせる人がいます。
本人は目立とうとしていません。
特別な技を披露しているわけでもありません。
けれど、
見る人が見れば、すぐに分かる“光”を放っています。
それは、
積み重ねた基本が、無意識の所作としてにじみ出ているからです。
焦らなくていい。今は、根を張る時期かもしれない
もし今、あなたが
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成果が見えない
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評価されていない気がする
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立ち止まっているように感じる
そんな状態にあるなら、
それは「失敗」ではありません。
今は、根を張る時期なのかもしれない。
土の中でしっかり根を張った人は、
簡単には倒れません。
一時的な評価に振り回されることも減ります。
そして、タイミングが来たとき、
想像していた以上に大きな花を咲かせます。
最後に
花が咲く瞬間は、確かにうれしい。
でも、根を張る時間がなければ、花は続きません。
今日やった基本練習。
何度も確認した単語。
誰にも見せていない地道な努力。
それらはすべて、
あなたの中で、確実に根になっています。
どうか安心して、
今日も土の中で手を動かしてください。
大輪の花は、
静かな時間を過ごした人のところに、必ず咲きます。
――手話の世界で、長く、しなやかに生きていくために。
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