手話、独学

手話学習、独学で陥りがちな誤解を解消する方法

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手話学習において陥りがちな誤解について考察してみましょう。

手話を学ぶ人や通訳者たちが抱える誤解は様々です。

その中でも、聞き取りや読み取りに関する誤解、そして翻訳における誤解が特に重要です。

これらの誤解を理解して克服することは、手話コミュニケーションの質を向上させるために不可欠です。

本記事では、手話学習や通訳に従事する人々が遭遇する誤解に焦点を当て、
それらの誤解が生じる背景から具体的な解決策までを探っていきます。

手話を通じたコミュニケーションをより円滑に行うために、
誤解を解消していく方法について具体的に考えていきましょう。

手話学習や通訳の世界での誤解を取り除くことが、
より包括的で効果的な手話コミュニケーションの実現につながるでしょう。

 

いおり
いおり
荒川いおりプロフィール

手話通訳士です。
手話通訳者として20年ほど活動しています。
スポーツの指導歴が長く、数千人に指導してきました(ろう者含む)。
スポーツと医療の手話通訳経験が豊富です。
手話通訳を仕事にしています。研修や試験対策の講師もやっています。
手話を覚えたい方、勉強中の方、手話通訳者、みなさんへの、
手話に関する「活字でわかりやすいアドバイス」
を投稿しています。

 

 

手話学習者、通訳者の誤解

誤解というものは、それに気づくまでは正解だと思っていることがほとんどですね。

何をきっかけに誤解だとわかるのでしょうか。

手話学習歴を重ねても、手話通訳者や講師になったとしても、
何らかの誤解を抱える人は多いと思います。

私もその一人です。

「つまりはこういうことだったんだ」何度も自分の誤解や至らなさに気づく繰り返しの毎日です。

誤解で、これは厄介だと思うものを紹介していきます。

手話学習や通訳において、誤解が生じることは避けられません。

特に手話学習者や通訳者は、独自の認識や解釈に基づいて誤解を生むことがあります。

言語の系統や文化的背景を理解することが重要です。

そもそもの誤解

手話学習において陥りがちな誤解の一つに、
手話を単なるジェスチャーだと捉えることが挙げられます。

手話は言語であり、手の動きや表情だけでなく、文法ルールや表現方法が存在します。

手話であろうが音声の会話や文字のやり取りであろうが、
それは人と人のコミュニケーションです。

自分が伝えることが相手にわかるか、わかりやすいか。
それが一番で、唯一大切なことです。

自分が伝えたと判断したら、相手の理解は関係ないというのは「困った人」です。

相手の理解を基準にしないことが誤解につながります。

聞き取り、読み取りの誤解

手話通訳や学習において、聞き取りや読み取りの誤解が生じることがあります。

聴覚障害者の手話表現を正確に理解するためには、
瞬時に意味を取捨選択する能力が求められます。

健聴者が手話を学ぶときは一般的には
・単語の習得
・日常会話
・通訳技術
といった流れでステップアップしていくでしょう。

ダイレクトに手話に触れて習得する方も、
自分の持っている第1言語を基準に手話を習得する点では同じでしょう。

たどたどしい手話で少しずつ日常会話ができるようになっていく中でどうにか、
ろう者とお話しする経験を積んで、長じて高度な会話ができるレベルに到達するわけです。

その過程の中では当然「自分のできる範囲で精一杯」なので、
相手の理解度を考える余裕がなく、手話の(日本語の)語彙を並べて出すのがやっと。

手話通訳者になっても、日本語に(手話に)通訳が追い付かないから
・手を(口を)早く動かそう
・受容したものをギュッと縮めて表出しよう
その延長のまま進んでしまうことが誤解につながります。

相手の理解度とは、かけ離れるわけです。

 

 

翻訳の誤解

手話通訳は手話と言語を翻訳する重要な役割を果たしますが、
その際に誤解が生じる可能性もあります。

言葉の関連性や表現のニュアンスを適切に伝えることが課題となります。

講習会の受講生が手話通訳者になっていくと、
どうしても翻訳がうまくできない翻訳というものに向き合うことになります。

音声→手話にしても、
手話→音声にしても。
手話通訳の現場は基本的に同時通訳なので、
あまり考える時間を与えられずに表出しなければなりません。

文書力を磨いたり、研修を重ねたりして、徐々に翻訳作業ができるようになっていきます。

誤解に気が付かない翻訳は「自分ができる翻訳を提供する」ということでしょう。

良い翻訳は「受け取る人がわかりやすい翻訳を提供する」ことです 。

対人援助の際には必須条件です対象者が複数いたり、
ニュースや記者会見などの情報保障の際にはどのようなイメージをもって翻訳するか、
それが大事になります。

では、どうすればよいのか

誤解を無くしていくには

手話学習者や通訳者が誤解を減らすためには、
継続的な学びと実践が不可欠です。

手話に関する情報や実践的な演習を通じて、
認識のクリアを図ることが重要です。

各自が自分の力を客観視することが重要です。

他者からの評価を素直に受け止めて、今後につなげましょう 。

経験が長くなると評価を受け入れにくくなるし、
言ってくれる人が少なくなります。

それでもアドバイスをしてくださる方には、
感謝して真剣に耳を傾けてください。

また、学習者や経験の浅い手話通訳者は、
「今が正念場」と思って積極的に評価に耳を傾けましょう。

人は自分の知識や能力が不足しているのに自分を過大評価することがあります。

「ダニング=クルーガー効果」と呼ばれるものです 。

自分に対する適正な認知を得ることはステップアップの為に重要です。

「自分は結構出来ているのに周りが評価してくれない」といった気持になった時は。
ダニング=クルーガー効果による誤解を疑ってください。

手話通訳者、学習者が誤解に気づきやすい方法

誤解に気づきやすい方法は
・第3者に見てもらう。
・常にアウトプットしながら練習(勉強)する。

 

他人からの評価は大切です。

それによって自分ではわからないポイントを指摘してもらえます。

また、何事もアウトプットしながらやることで、
現在の状態の良しあしを知ることができます。

読み取り練習ならば録音して聴いてみる。

聞き取り練習ならばビデオ撮りします。

形に残すことで確認することが容易になります。

あとがき

多かれ少なかれ、人は誤解をします。

人の意見を取り入れたり、内省の工夫をして、
なるべく早く正しい方向へ戻ることが大切です。

人は、寄り道程度なら戻れるのですが、出発点まで戻るというのはなかなかできません。

良くも悪くも、自分を見つめて、自分を認識しましょう。

私の経験でいうと、
大きな誤解をしていたことを指摘されたときほど、
簡単には(素直には)それを認められないものです。

世の中には「損切り」という行為があります。

大企業が長年かけてきたプロジェクトから撤退する、
そんなニュースを見ることがあります。

それまでかけてきた時間、労力、資金などを、
これ以上の無駄を生まないために切り捨てることです。

自分の誤解によって大きく道を外れていると知ったときは、
思い切ってやり直す判断が必要になります。

長い目で見ると、
それがよかったということは、あるものです。

 

 

 

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