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手話通訳者を目指すなら、まず「現場を見ること」から始めよう

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手話通訳者という仕事に興味を持ったとき、あなたはまず何をしますか?

参考書を買う。手話教室に通う。過去問に挑戦する。それらはどれも大切な一歩です。

でも、もしあなたが本当に手話通訳者を目指すのであれば、

もう一つ、絶対に外してはならないことがあります。

それは、「現場を見る」こと。

つまり、実際にプロの手話通訳者が働く様子を、リアルに体験することです。

なぜ「現場を見る」ことが大事なのか?

・手話通訳者の仕事は、多くの人が思っている以上に広範で奥深い
・病院、行政窓口、学校、裁判所、イベント会場、日常のちょっとした相談…あらゆる場面で通訳が求められる
・手話を使う=聴覚障害者の支援…というだけでなく、聞こえる側の医療従事者や行政職員との橋渡しでもある

あなたが目指しているのは、単なる「手話ができる人」ではありません。

「社会の中で、必要な人と必要な人をつなぐ、通訳の専門家」です。

その使命感と責任感を肌で感じるには、やはり現場に足を運ぶしかないのです。

現場を知ったことで変わった私の考え方

私自身、手話通訳士試験に合格するまでに4回の挑戦を経験しました。

最初の受験時、私は「筆記試験に通れば何とかなる」と思っていました。

通訳者の役割も、手話を学ぶ意味も、漠然としたイメージしか持っていなかったのです。

でも、ある時、講習会の講師から叱責されました。

「あなたは、誰のために手話通訳をやろうと思っているの?」

その言葉に、私はハッとさせられました。

そこから私の考え方は大きく変わり、「誰かの役に立つための通訳」「必要とされる場に立ち会う責任」という視点が育っていきました。

現場を見ることで、こうした「気づき」が自然と芽生えるのです。

医療現場での通訳の役割を知る

たとえば医療の場面を想像してみてください。

・検査、診察、処方、会計、薬局
・検査技師、看護師、医師、薬剤師など、多くの関係者とのやりとりが必要
・この一つ一つのやり取りに、手話通訳者は立ち会う可能性がある

現場に立つことで、こうした流れを自分の目で見て、身体で理解できます。

実際に私が体験した場面では、検査技師から「筆談で対応するから外で待っていて」と言われたことがありました。

その結果、検査には通常以上の時間がかかってしまい、結果的に迷惑をかけてしまいました。

この体験を通して、「通訳者は聴こえない人のためだけではなく、現場の全員のためにいる」という実感を持つようになったのです。

現場を見ることで、通訳者に必要な力がわかる

現場を知ることは、以下のような「力」が何より大切だと気づかせてくれます。

  • 判断力:その場の状況に応じて、どう通訳するか即座に判断
  • 読解力:文章や話の背景を汲み取る力。筆記試験だけでなく、実技でも重要
  • 聞く力・見る力:相手の話、手話、表情、口形…すべてをキャッチする観察眼
  • 柔軟性と応用力:教科書にない現場対応が求められる瞬間が何度もある

手話通訳者に「専門性」が求められる理由

最近では「手話通訳者にもっと専門性を」との声も高まっています。

でも、もしその「専門性」が本物であるなら、現場を知らずしては語れません。

たとえば、医療通訳の現場では「専門用語への対応」「患者のプライバシーへの配慮」「複数の人が関わるやりとりの調整」など、

机上の知識では到底対応できない場面が日常的に存在します。

だからこそ、手話通訳を学ぶ大学や専門学校でも、現場実習を重視する傾向にあるのです。

見学できる場所は?

では、どこで「現場を見る」ことができるのでしょうか。

  • 自治体が主催する通訳派遣事業の研修に参加
  • 手話通訳ボランティア団体に参加して活動を見学
  • 手話通訳者が同行する講演会や講習会への参加
  • 福祉施設や病院で実施される手話通訳付きイベントの見学

運営側に「見学させてください」と伝えれば、多くは快く応じてくれるはずです。

地域の聴覚障害者協会や手話サークルから情報を集めるのも良い方法です。

現場を見ることで変わる「勉強法」

不思議なことに、現場を見ると、勉強にも変化が現れます。

・参考書を読んでいても、「これはあの現場のことだな」とイメージが湧く
・文章理解が深まり、筆記の正答率もアップ
・試験対策DVDの映像も、実際の手話とリンクして理解できるようになる

つまり、「現場を見る」ことで、机の上の知識が「生きた知識」に変わるのです。

最後に:あなたは誰のために手話通訳者を目指しますか?

手話通訳とは、単なる技能や資格ではありません。

社会と人をつなぐ、かけがえのない橋の役目です。

受験勉強に煮詰まっている方や、自分の進む道に迷っている方がいたら、ぜひ一度、現場を見てみてください。

そこにこそ、あなたがこの道を選んだ意味があります。

そして、あなたの手話が、誰かの「安心」や「笑顔」につながる日が、必ず来ます。

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